目 次
はじめに 1
序 章 わが国に仕掛けられる『三十六計』 11
第 一 計 瞞天過海(まんてんかかい)繰り返すことで敵の油断を誘う 19
第 二 計 囲魏救趙(いぎきゅうちょう)敵の兵力を分散して各個撃破する 27
第 三 計 借刀殺人(しゃくとうさつじん)相手の力を利用して内部崩壊を誘う 35
第 四 計 以逸待労(いいつたいろう)優勢になるまで待つ 42
第 五 計 趁火打劫(ちんかだきょう)敵の苦境につけ込む 50
第 六 計 声東撃西(せいとうげきせい)敵の予期しないところを攻撃する 57
第 七 計 無中生有(むちゅうしょうゆう)虚偽の事実をでっち上げる 66
第 八 計 暗渡陳倉(あんとちんそう)敵を欺き密かに別の場所を攻撃する 75
第 九 計 隔岸観火(かくがんかんか)静観して「漁夫の利」を得る 83
第 十 計 笑裏蔵刀(しょうりぞうとう)微笑み戦術で相手の警戒心を解く 93
第 十 一 計 李代桃僵(りだいとうきょう)一時的に損して得をとる 100
第 十 二 計 順手牽羊(じゅんしゅけんよう)わずかな隙をついて我が物にする 112
第 十 三 計 打草驚蛇(だそうきょうだ)「威力偵察」で相手の真意を探る 120
第 十 四 計 借屍還魂(しゃくしかんこん)利用できるものはすべて利用する 127
第 十 五 計 調虎離山(ちょうこりざん)我の優位な領域に誘い込む 134
第 十 六 計 欲擒姑縦(よくきんこしょう)あえて敵を泳がす 141
第 十 七 計 抛磚引玉(ほうせんいんぎょく)海老で鯛を釣る 150
第 十 八 計 擒賊擒王(きんぞくきんおう)指導者を籠絡する 155
第 十 九 計 釜底抽薪(ふていちゅうしん)力の源泉を排除する 164
第 二 十 計 混水摸魚(こんすいぼぎょ)敵内部に混乱を生起させる 173
第二十一計 金蝉脱殻(きんせんだっこく)密かに危機から脱出する 183
第二十二計 関門捉賊(かんもんそくぞく)十分な戦力をもって包囲撃滅する 190
第二十三計 遠交近攻(えんこうきんこう)遠くの国と同盟を結び、近き国を攻める 196
第二十四計 仮道伐カク(かどうばっかく)目先の利益を大義名分で獲得する 203
第二十五計 偸梁換柱(とうりょうかんちゅう)じっくりと骨抜きにする 210
第二十六計 指桑罵槐(しそうばかい)あえて別のものを攻撃する 216
第二十七計 仮痴不癲(かちふてん)愚かなふりして相手を油断させる 225
第二十八計 上屋抽梯(じょうおくちゅうてい)敵を誘い出して梯子を外す 232
第二十九計 樹上開花(じゅじょうかいか)能力以上に見せて牽制する 238
第 三 十 計 反客為主(はんかくいしゅ)弱いふりをして乗っ取る 243
第三十一計 美人計(びじんけい)ハニ―トラップで籠絡する 248
第三十二計 空城計(くうじょうけい)無防備と見せかけて判断を惑わす 253
第三十三計 反間計(はんかんけい)敵のスパイを逆用する 262
第三十四計 苦肉計(くにくけい)わが身を犠牲にして警戒心を解く 267
第三十五計 連環計(れんかんけい)複数の計略を連続して用いる 271
第三十六計 走為上(そういじょう)無駄な戦いは避ける 277
終 章 わが国も兵法を逆用せよ! 285
参考文献一覧 307
おわりに 309
資料1 中国軍高官の好戦的な発言 296
資料2 尖閣諸島、ガス田をめぐる経緯 297
資料3 中国の南シナ海進出の経緯 302
上田篤盛(うえだ・あつもり)
1960年広島県生まれ。元防衛省情報分析官。防衛大学校(国際関係論)卒業後、1984年に陸上自衛隊に入隊。87年に陸上自衛隊調査学校の語学課程に入校以降、情報関係職に従事。92年から95年にかけて在バングラデシュ日本国大使館において警備官として勤務し、危機管理、邦人安全対策などを担当。帰国後、調査学校教官をへて戦略情報課程および総合情報課程を履修。その後、防衛省情報分析官および陸上自衛隊情報教官などとして勤務。2015年定年退官。現在、軍事アナリストとして活躍。メルマガ「軍事情報」で連載。著書に『中国軍事用語事典(共著)』(蒼蒼社)、『中国の軍事力 2020年の将来予測(共著)』(蒼蒼社)、『戦略的インテリジェンス入門―分析手法の手引き』(並木書房)、『中国が仕掛けるインテリジェンス戦争』(並木書房)など。 |