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目 次 〈プロローグ〉ウィキリークスの秘密暴露は情報テロか? 歴史始まって以来の最大規模の機密漏洩 第1章 日本をめぐる噂と機密のあいだ 日本は「肥満した敗者」 第2章 ウィキリークスが暴露した超弩級の中国機密 中国人はウィキリークス騒動を知らない 第3章 世界は密約と陰謀で動く、日本は友愛と善意で臨む なぜスパイに美女が多いか? 第4章 日米同盟に亀裂、米中同盟は深化 日本にはたいした機密が存在しない 第5章 ウィキリークスでここまでわかった世界の裏舞台 欧米大企業の機密が暴かれた 第6章 なぜ日本は弘報(情報戦略)にこれほど脆弱なのか ゴールドマンサックス、BPと並んでトヨタが「世界三悪企業」? 第7章 密約・戦争・テロリズム いつイラン核施設を空爆するのか? 〈エピローグ〉情報戦争、これからどうなる? 情報戦争の仕掛け人は大組織と既存の体制を憎む |
〈エピローグ〉 情報戦争の仕掛け人は大組織と既存の体制を憎む アレックス・ジョーンズ(元ニューヨーク・タイムズ記者、ピュリツァーを二回受賞)は情報戦争の未来を次のように予測する。 ジュリアン・アサンジは「英米で自伝を出版し、その契約金およそ一三〇万ドルでウィキリークスの維持と裁判費用を捻出する」と発表した。 中国の防諜ぶりについては第3章で詳述した。プーチン独裁のロシアは中国と異なる方法をとったことも特筆に値するだろう。 国家安全保障とネットのパラドックス 文豪ゲーテは次のように書き残した。 さてこの跋文を書き終えようとしていたときに飛び込んできた大ニュースは、北アフリカのチュニジアで起きた「ジャスミン革命」。これは歴史上はじめての「インターネット・フリーダム」とアラブ世界が称賛したことだった。 宮崎正弘(みやざき・まさひろ) |