目 次
プロローグ 家族が壊れていく 9
第一章 母のこと 17
家庭の温かさを知らなかった父 18
母と父の出会い 19
狂乱する母 23
母の精神疾患 27
血のつながり 33
サラリーマンにならなかった理由 35
ライターとしての出発 37
母の自殺 40
第二章 父の死 45
新しい生活 46
周囲の反対を押し切って 52
衰弱していく父 58
父の死 60
父の骨 67
第三章 マイバブル 75
金の切れ目が縁の切れ目 76
育った家を手放す 82
新しい生活と思わぬ体験 89
家族旅行三昧 97
ソウルへ、そして最後の温泉旅行 108
第四章 転落のはじまり 113
落とし穴 114
順調な滑り出し 120
忍び寄る崩壊 124
死のロード 130
我慢の限界から自殺未遂 133
幕引き、そしてすべて終わった 140
第五章 笑顔が消えた家庭 145
事務所の処分 146
NPO成立の裏側 149
ブランク後の仕事復帰 154
家族との不協和音 158
離婚の危機 165
第六章 無意味な存在 173
私は死ねない 174
冬の朝 179
直前の死 185
それから 189
エピローグ 私からの詫び状 193
上野 玲(うえの・れい)
1962年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学在学中より記事を書き始め、医療や福祉の取材を主に手がけ、現在に至る。35歳の時にうつを発症。以来、通院・治療を続けている。NPO「うつコミュニティ」代表。主な著書に『日本人だからうつになる』(中公新書ラクレ)、『僕のうつうつ生活』『アカルイうつうつ生活』(共に光文社知恵の森文庫)、『デキるヤツほどウツになる』(小学館文庫)などがある。
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