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三島由紀夫研究会編
四六判248ページ+カラー口絵24ページ/10月18日発売
発行日 :2024.9
本体価格 ¥2000
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三島由紀夫 生誕百年(1925年1月14日生)という節目を迎えるにあたり、「百年だから百人で」と、この小冊の準備に入ったのは令和5年秋からである。過去の記録、講演録のデータを探し出すのに少し難儀を要した。とくに重きを置いたのは過去の研究者がほとんど触れていない三島由紀夫のルーツである。猪瀬直樹の『ペルソナ 三島由紀夫伝』は祖父にあたる平岡定太郎の軌跡を探し当てたが、その先の先祖が水戸の宍戸藩と繋がり、また祖母のルーツは加賀の藩儒に繋がること、あまつさえ三島の生家を探し当てた紀行も重要だろう。これらに加味し、過去に三島由紀夫研究会が開催してきた公開講座の記録から従来軽視されがちだった別のアングルの講演録を選んだ。また憂国忌40年を記念してのシンポジウムは貴重な記録であり、西尾幹二、井尻千男、遠藤浩一、桶谷秀明の四人のトークをダイジェストしてまとめた。(「序文」より) |