『青嵐会秘録──田中角栄に挑んだ保守政策集団』

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菅谷幸浩[著]

四六判上製348ページ

9784890634538


発行日 :2024.9
本体価格 ¥2700


 青嵐会が政治の表舞台で活動した期間は一〇年に満たず、最後は党内派閥力学に翻弄されて自壊した。その意味では、彼らを自民党政治の陰影にすぎないという向きもあるだろう。しかし、青嵐会の掲げた主張は何度読み返しても深い含蓄に富むものがある。(中略)青嵐会なき以後、政治家の間では夢や理想といったものが稀薄化しているように思う。明確な国家像が提示されないなかで、国民の間では政治に対する無関心や諦めが広がっている。本書を手に取ってくれた読者、特に若い世代の人たちが政治に関心を持ち、日本を再び活力ある国にするためのきっかけとしてもらえれば、著者として幸いである。(「あとがき」より)