『自転車で勝てた戦争があった─サイクルアーミーと新軍事モビリティ』

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兵頭二十八著

四六判276ページ/5月2日発売
9784890634484


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発行日 :2024.5
本体価格 ¥1800


わたしは、近未来に、古くてあたらしい《自転車》や《無動力のスクーター》が、何万人もの命を救うことになるだろうと思っています。この1冊を書いたのは、その未来を皆さんに伝えたいためです。サドルも、チェーンも、ペダルも、ギヤも、ゴムチューブも無い「押して歩く」だけの自転車を調えるという着想が、もし戦前のわが国の指導者層に持てていたならば、先の大戦で、わが国は、敗けなかったかもしれません。この可能性を頭の片隅に置いて史実の数値を眺めているうち、「それは妄説ではない」と思われてきた。その文献確認で、昨年(2023年)は、すっかり時間を費やしました。 〈「序」より〉