『現代戦略論─大国間競争時代の安全保障─』

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高橋杉雄(防衛研究所防衛政策研究室長)著
四六判236ページ 定価1600円+税

ISBN:9784890634309
C0031

発行日 :2023.1
本体価格 ¥1600


戦略は、「優先順位の芸術」であり、日本が持つ比較優位を活かすかたちで傾斜的にリソースを配分していく指針でなければならない。日本の大戦略上の目的はあくまで現状維持であり、防衛力はそのための手段として用いられる。本書では、「大国間競争の時代」においてなお現状維持を実現するための防衛戦略として、ネットアセスメントや将来戦に関するシナリオプランニングを踏まえ、「統合海洋縦深防衛戦略」を提唱した。宇宙・サイバー・電磁波能力と陸・海・空の対艦攻撃能力を統合的に整備し、中国の海上制圧を阻止することで、現状維持を達成しようとするものである。〈「おわりに」より〉