『サムライ精神を復活せよ！［増補版］─宇宙の屋根の下に共に生きる社会を創る』

日本人が理想としてきた社会は、みなが幸福を感じる社会で、それは「社会貢献を幸福と感じる社会」づくりから始まります。人のために働くことに喜びと楽しみを覚え、家族や共同体で仕事をする協働そのものが社会貢献になる社会です。商売をするにしても、売り手よし、買い手よし、世間よしの「三方よし」の考え方です。「世のため人のため」になるという志を立てたときから、そこに向かう自己、それを行なう自己、それを達成する自己のすべてに幸福を感じる生き方です。その一方で社会貢献に結びつかず、他者を害するような自己実現とか自己承認要求、行為は罪悪と感じます。そういう社会を形成できれば、おそらく「全員が幸せになる社会」になるでしょう。（増補より）