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宮崎正弘著
四六判上製256ページ
定価1620円(税込)
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明治維新の先駆けである吉田松陰は「旅人」「思想家」「教育家」「求道者」の貌をもつ偉人だが、日本の危機を憂国の情熱をもって早くから警鐘を乱打し、有為な青年を集めて熟を開き、自ら桜のように散った。なんと三島由紀夫の行為と似ていることだろう?吉田松陰が旅した長崎、平戸、京都から大和道、そして千早城、江戸から水戸、会津、竜飛岬などの現場にたって、松陰先生はそこで何を考えたのか?また萩の松下村塾跡地で、松陰が最後に講義した『孫子評註』の意味を現代的に検証し直しながら日本の歴史の神髄を考える、著者畢生の、意欲的かつ独創的な松陰論。
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