幕末動乱の嵐を生き抜いた水戸藩士の剛毅な血をうけつぎ、ジャーナリズムのきびしい戦いの中で国際記者として押しも押されもせぬ地位を獲得。のち杏林大学教授として教育の現場に身を置きながら、マスコミの世界でも独特の光彩を放つ。七十余年の人生のなかで出会った恩師、友人、後輩との貴重な交流を描きながら、政治的リアリストとしての旗幟を鮮明にする。