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目 次

序 文 終わりなき紛争の着地点 モルデハイ・バルオン 24

第1章 アラブの反乱(一九三六〜三九年)イガル・エヤル 55

第一段階 58
第二段階 65
第三段階 71
第四段階 74
第五段階 81
最終段階 86
まとめ 88

第2章 一九四八年のアラブ・イスラエル戦争 ヨアヴ・ゲルバー 91

パンドラの箱 91
戦争史観 94
歴史修正学派の調査研究 98
パレスチナ・ユダヤ戦争 102
アラブ正規軍の侵攻 105
両者の戦力比 110
難民問題の浮上 114
存在しなかった共同謀議 121
未解決の四つの問題 130

第3章 休戦期の戦争(一九四九〜一九五六年)ダビッド・タル 137

一九四八年戦争後の安全保障観 137
越境潜入者との戦い 142
対応方法の形成 145
イスラエル・エジプト休戦ラインの緊張 153
まとめ 160

第4章 シナイ戦争(一九五六年)モッティ・ゴラニ 162

「顧みて不満」164
「仏軍とは低姿勢を保ち、英軍の視界から消えよ」166
航空協力―あいつらは謝り方も知らない 168
海上協力の実態 177
スエズ運河域での仏イ共同作戦準備 181
イギリスとイスラエル――敵意にみちた協調関係 189
まとめ 199

第5章 水資源戦争(一九六〇年代)アミ・グルスカ 200

水をめぐる紛争の根源 200
一九五〇年代の水資源戦争 204
イスラエルの全国配水網計画209
アラブの流域変更計画213
シリアとの対決 218
水資源戦争の覚悟 224
流域変更の波紋(一九六六年七〜八月)227
戦争への道 229
まとめ 231

第6章 六日戦争 ミハエル・オレン 234

戦いの始まり 234
戦争への道 237
開戦初日 242
戦闘二日目 244
戦闘三日目 248
戦闘四日目 250
戦闘五日目 251
戦闘六日目 252
戦争が残したもの 252

第7章 消耗戦争(一九六九〜一九七〇年)ダン・シュフタン 256

ナセルの最後の戦い256
ナセル時代とポスト一九六七年のジレンマ 257
消耗戦争の構想 261
思い通りにいかない戦争 264
ポスト・ナセル時代のサダト 267
現代史の中の忘れられた戦争272

第8章 ヨムキプール戦争 シモン・ゴラン 276

開戦前 276
双方の戦力と配置 279
現役部隊による持久戦と予備役の動員 281
反撃戦(一〇月八日)286
反撃と防勢戦闘の継続(一〇月九〜一〇日)288
北部正面の攻勢、南部正面の防勢(一〇月一一〜一五日)289
政治正面 292
スエズ運河西岸の橋頭堡構築と強化(一〇月一六〜一八日)296
運河西岸地域突破戦と北部正面におけるヘルモン山奪回戦(一〇月一九〜二二日)299
第三軍の包囲(一〇月二二〜四日)301
ヨムキプール戦争がもたらしたもの 302

第9章 不正規戦(一九六〇〜一九八五年)ベニー・ミハエルソン 305

PLOとの戦い 305
ファタハの勃興(一九六五〜六七年)306
消耗戦争(一九六七〜七三年)308
一九六九年三月〜七〇年八月(ヨルダン内戦)311
一九七〇年九月〜七三年一〇月(レバノン基地化)314
一九七三〜一九八二年(北部へ移った戦争)318
一九八二年九月〜八三年八月(シーア派の台頭)324
一九八三年九月〜八四年八月(レバノン占領地の管理強化)325
一九八四年九月〜八五年六月(撤収)326

第10章 ガリラヤ平和戦争(一九八二年)エヤル・ジッサー 328

選択肢としての戦争と選択肢なき戦争 328
ガリラヤ平和戦争のルーツ 333
ガリラヤ平和戦争の推移 343
マロン派との同盟―折れた葦 347
まとめ―戦争の遺産 351

第11章 パレスチナのインティファダ(一九八七〜一九九一年)ルーベン・アハロニ 358

パレスチナ紛争史 358
インティファダ勃発の経過 383

第12章 防盾作戦(イスラエル・パレスチナ紛争二〇〇〇〜二〇〇三年)シャウル・シャイ 395

エルアクサ・インティファダ 395
9・11テロ事件とイスラエル・パレスチナ紛争 400
防盾作戦の発動から二〇〇二年九月まで 406
パレスチナ自治政府の改革 415
紛争解決に向けたアメリカの新たなプラン 422

「訳者あとがき」に代えて
その後の『イスラエル軍事史』滝川義人 430

脚 注 463
執筆者 465

原題
A NEVER-ENDING CONFLICT
A Guide to Israeli Military History
Edited by Mordechai Bar-On

モルデハイ・バルオン
ベンツビ(第2代大統領)研究所幹事、ワシントン平和研究所及びベングリオンセンターの各主任研究員、ピースナウ運動指導者。シナイ戦争時ダヤン参謀総長副官、国防軍教育総監、国会議員等の要職を歴任。主要著書『平和を求めて―イスラエル平和運動史』、『ガザの門―スエズへの往復路』

滝川義人(たきがわ・よしと)
ユダヤ、中東軍事紛争の研究者。イスラエル大使館前チーフインフォメーションオフィサー。長崎県諫早市出身、早稲田大第一文学部卒業。主要著書『ユダヤ解読のキーワード』、『ユダヤを知る事典」など。訳書にヘルツォーク著『図解中東戦争』、米軍公刊戦史『湾岸戦争』、オローリン編『地政学事典』、ヴィストリヒ編『ナチス時代ドイツ人名事典』、『イスラエル式テロ対処マニュアル』、ブライアン・リッグ著『ナチからの脱出』、アブラハム・ラビノビッチ著『ヨムキプール戦争全史』、M・オレン著『第3次中東戦争全史』