はじめに オスプレイはなぜ必要か? 13
第1章 日本の水陸両用戦能力 22
―アメリカ海兵隊第V海兵遠征軍―
島嶼国家防衛の鉄則 22
水陸両用戦能力 22
島嶼国家の水陸両用戦能力は防衛力である 28
人道支援・災害救援と水陸両用戦能力 32
水陸両用戦能力を欠く日本 35
「トモダチ作戦」の教訓 37
水陸両用戦能力の欠落を埋めるアメリカ海兵隊 40
第2章 海兵隊の新しい“靴”46
―MV-22Bオスプレイ―
緊急展開軍としての海兵隊 46
MAGTF(マグタフ)47
アメリカ海兵隊の機動力 58
CH-46EからMV-22Bへ 63
第V海兵遠征軍のオスプレイ配備計画 66
第3章 オスプレイの安全性 76
―100%安全な航空機はない―
オスプレイの危険神話 76
オスプレイの実戦配備 81
災害救助にも威力を発揮 87
オスプレイの安全性とは? 93
安全性か?必要性か? 98
オスプレイが必要な理由 104
補足:水陸両用戦の類型 108
第4章 V-22オスプレイ・ガイドブック 113
―米海軍航空システムコマンド編
海兵隊総司令官からのメッセージ 114
V-22オスプレイの任務 116
1:V-22オスプレイのバリエーションと役割 118
2:海兵隊のビジョンと戦略・2025年 119
3:MV-22BとCV-22の作戦記録 122
アフガニスタン「不朽の自由作戦」2009年11月〜現在 123
水陸両用作戦 海兵遠征隊(MEU)2009年5月〜現在 125
水陸両用作戦「オデッセイの夜明け作戦」2011年3月 126
ハイチ「統合対応作戦」2010年1月 128
「イラクの自由作戦」2007年10月〜2009年4月 130
負傷者後送任務 132
「オスプレイの人命救助作戦」2010年6月 135
「不朽の自由作戦」負傷者移送作戦(CASEVAC)2010年3月〜10月 136
「イラクの自由作戦」2009年7月〜11月 137
南方軍「オスプレイの人道支援」2009年6月 139
多国籍合同軍事演習「フリントロック09」2008年10月?11月 140
救助要請に応答するCV-22 142
4:V-22オスプレイの俗説と現実 143
5:継続的に改良されるV-22オスプレイ 153
6:V-22オスプレイの主要データ 156
7:V-22オスプレイの設計の特徴 157
8:アメリカ海兵隊MV-22Bオスプレイの特徴 160
9:アメリカ空軍特殊部隊CV-22オスプレイの特徴 161
10:オスプレイの操縦室と航空電子機器 164
11:オスプレイのペイロード・システム 166
12:オスプレイの人員収容と離脱 169
13:オスプレイの自動操縦機能 171
資料1:オスプレイの高い生存性 172
資料2:オスプレイの艦載適合性 176
資料3:オスプレイの開発史 178
資料4:CH-46EからMV-22への移行 186
資料5:研究と分析―V-22の優れた能力 187
資料6:V-22の作戦能力 189
北村 淳(きたむら・じゅん)
東京生まれ。東京学芸大学卒業。警視庁公安部勤務後、平成元年に北米に渡る。ハワイ大学ならびにブリティッシュ・コロンビア大学で助手・講師等を務める。戦争発生メカニズムの研究によってブリティッシュ・コロンビア大学でPh.D.(政治社会学博士)取得。専攻は、戦争&平和社会学、戦略地政学、国家論。“本物(戦うという意味)の軍隊”に入り込んでフィールドリサーチを実施する経験を持つ数少ない日本人の戦争&平和社会学者。武士道研究も専攻の一つで、アメリカ海兵隊と武士道の関連性についても論じ、海兵隊とのパイプは太い。米国シンクタンクでアメリカ海軍アドバイザーならびに拓殖大学客員教授などを務める。現在、軍事コンサルタントとしてサンディエゴ在住。日本語著作には『アメリカ海兵隊のドクトリン』(芙蓉書房出版)、『米軍の見た自衛隊の実力』(宝島社)、『グローバル・トレンド2025―変貌する社会』(訳書・並木書房)、『写真で見るトモダチ作戦』(並木書房)などがある。
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