立ち読み | 戻る |
訳者まえがき(石川潤一) ◆より先進的なF-35戦闘機 ◆3,000機を超える需要が見込まれる ◆試作機X-35とX-32の違いは? ◆僅差で勝利したX-35 ◆前代未聞のビッグプロジェクト
|
目 次 訳者まえがき 19 より先進的なF-35戦闘機/3,000機を超える需要が見込まれる/試作機X-35とX-32の違いは?/僅差で勝利したX-35/前代未聞のビッグプロジェクト 第1章 JSF計画の歴史 25 ハリアーの成功/パワード・リフトの開発競争/NASAの提案要求/VTOLエンジンの先駆者ロールスロイス/進まないASTOVL計画/燃料を食いすぎる垂直離陸/相次ぐ新型機のキャンセルと延期/海軍のA-X計画と空軍のMRF計画/超音速STOVL戦闘機の開発再開/A-Xプログラムに優位のロッキード/海軍A/FXプログラムの廃棄/難しい空海軍の統合運用機の開発/ボーイングのダイレクトリフト・システム/ASTOVLとJASTの統合を勧告/ノースロップとCALFプログラム/絶えない米海軍と米空軍の論争/JAST計画への統合が本格化/LSPMのロールアウト/STOVLの経験が不足のロッキード/3000機以上の生産が見込まれるJSF/設計案「X-32」と「X-35」/マクダネル・ダグラスの敗北/ロッキード・マーチンのコスト削減/QDRの調達数削減勧告/X-35のモックアップ完成/F-22の資金調達問題/ロジスティック・フットプリント/史上最大規模の契約額 第2章 ボーイングの設計案 55 燃料搭載量の大きいデルタ翼の採用/ボーイングのJSF設計案/引き下げられた共通性/空飛ぶ実験室ボーイング737AFL/X-32AとX-32Bを同時にロールアウト/飛行試験用エンジンの搭載/マーチンベイカーMk.16射出座席の採用/X-32A初飛行でのトラブル/空中給油でもトラブル発生/X-32Aに続いてX-32Bも飛行試験開始/X-32Bの大陸横断飛行/ロッキードに敗れたボーイング/ボーイングX-32の果たした役割//英政府テストパイロットポール・ストーン少佐のボーイングX-32についての印象 第3章 X-35A CTOL型の開発 76 ロッキード・マーチンX-35Aの開発/超音速飛行に成功 第4章 X-35B STOVL型の開発 81 サックダウンと地上侵食の問題/すべてのエンジンの地上試験完了/初めて地上から垂直に浮揚/リフトファンの係合に成功/フライト「ミッションX」に挑戦 第5章 X-35C CV型の開発 90 最初に完成したX-35C/初の大陸横断飛行に成功したX-35C/「ボルター」と「ウェーブ・オフ」テスト 第6章 JSFの技術テストベッド 95 テクノロジー熟成プログラム/X-31によるテイルレス機の実験/無線操縦の無人機X-36で技術開発/ダイバータレス超音速インレットの採用/DSIフライトテスト/リスクの高いEブレーキ/IHAVS(統合ヘルメット視聴覚システム)/次世代ペイントレス航空機/LOAN推力偏向ノズル/VISTAによる操縦システム飛行試験/生存性を高めるシステムの研究/複座型ハリアーで操縦システムを試験/新しい「ユニファイド」操縦システム/サイドスティック・コントロール/JPALS(統合精密進入着陸システム)/データ融合リスク低減プログラム/STOVL機のための環境評価/AVPHM(機体予兆状況管理)システム/NGT(次世代透明材)の開発 第7章 SDD(システム開発実証)111 X-35から引き継がれた「F-35」の呼称/ロッキード・マーチン「勝者の代償」/ロッキードが勝利した3つの理由/F-35最終デザインの変更/F-35の変更点/運用開始予定は2013年以降/F-35プロトタイプの製造開始/重量軽減か推力増加か/2,100kg軽量化されたSTOVL型/組み立て作業の効率化を目指す/STOVL型1号機の組み立て開始/初飛行用エンジンの取り付け/燃料システムのチェック完了/F-35の名称は「ライトニングII」に決定/初飛行に向けて最終リハーサル/F-35ライトニングII初飛行に成功/素晴らしい飛行性能と操縦特性/電気系統のトラブル発生 第8章 開発初期のコスト削減 129 コスト削減のため既存の技術を流用/コストを引き下げるSAVEプログラム/70〜90%の共通性が求められた/統合初期要求書「JIRD」/デモンストレータの共通化/JSFのユニットコスト/高額化する戦闘機/代替機との重量比較/F-22の経験が生きたロッキード/JSF導入機数の推移/空軍のSTOVL購入騒動終結/兵站支援ソリューション 第9章 風洞試験 138 航空機開発には欠かせない風洞試験/ビリジアン施設のテスト/DNW施設での風洞試験/AEDC施設での風洞試験/BAEシステムズ施設での風洞試験/NASA施設での試験 第10章 F-35の供給元 144 初期段階の各パーツ供給メーカー/アンテナ・セット/GPSセンサー/ハミルトン・サンドストランド/ハニウェル/ノースロップ・グラマン/スミス・エアロスペース/テキサス・インスツルメンツ/ボート航空機/パワーバイワイヤ/J/ISTシステムの初飛行/J/ISTプログラムの発電システム/アクティブ・インセプター・システム/アレスティングギア/EO/IR(電子光学/赤外線)システム/F-35用EOTS/IDA(赤外線検出アセンブリ)/EO-DASシステム/着陸装置/新しい三次元人体形状計測/ディスプレイ・システム/多機能ディスプレイの開発/HMD(ヘルメット搭載表示装置)/PFR(主要飛行リファレンス)/飛行試験プログラムによる評価/HMDシステムの開発/HMDシステムの評価試験/ウインドブラスト試験 第11章 乗員脱出システム 169 ロシアのAES(自動射出システム)に着目/パイロットが状況判断する時間はない/VTOL機にとって信頼できる救命具/射出座席の選択/Mk.16B射出座席の採用/アービンGQタイプ6000パラシュート 第12章 F-35のエンジン 176 GCLFとSDLFの異なる2つのエンジン/GCLF推進システムの大きな欠点/HGI(高温ガス吸入)の危険性/プラット・アンド・ホイットニー社に朗報/最も苦労したSTOVL用エンジンの開発/新しいリフトエンジン「GEA-FXL」/試験用エンジン開発に着手/エンジン技術の向上をめざして/新しい推進システム「リフトファン」/リフトファンの利点と欠点/STOVL型エンジン、マイルストーン達成/ATEGG用燃焼室の試験/エンジン名称「F135」に決定/優位に立つプラット・アンド・ホイットニー/単発機に致命的なポップストール問題/リフトファンの推力改善プログラム/FETTマイルストーンの達成/新しいベーン・ノズル・ボックスの誕生/STOVL試験用エンジンの改良/最初の飛行試験エンジンの完成/機体に搭載された状態でエンジンラン/アフターバーナを使って初めての離陸/代替エンジン計画 F136/予算削減の影響/避けられたF136エンジンのキャンセル/今も続くF136をめぐるドタバタ 第13章 飛行テストベッド 202 ボーイング737-300 CATBird 第14章 F-35の生存性 206 戦場で証明されたステルスの有効性/最初のプロジェクト「ハブブルー」/ステルスの技術移転の問題点/F-35の簡易バージョンの開発/単発エンジンでの生存性が問題/脆弱性の引き下げと保守性の向上/次世代のEWシステム/電子攻撃型EA-35の開発 第15章 F-35のウエポンシステム 213 機内ウエポンベイによる重量問題/F-35の兵装ステーション/懸架投下装置の新しい試み/JAWG/WIPTDの開始/SDB(小径爆弾)の開発/SDBの量産化に向けて/空対空レーザー兵器の研究/レーザー兵器の利点/レーザー発振に必要な電力と冷却問題/レーザー兵器搭載に理想的なF-35B/新しい機関砲の開発/ボーイング提案の「BK-27」機関砲/GAU-12/U 25mm機関砲の採用/ガンシステム制御装置とPELE弾/ガンポッドの軽量化/新型短射程空対空ミサイルの開発/新型中射程空対空ミサイルの開発/AMRAAM新バージョンの開発/JDAM(統合直接攻撃ミュニッション)/誘導式のAGM-154クラスター爆弾/次世代兵器の運用も検討 第16章 F-35の航続距離 234 航続距離の向上を目指す/増槽と燃料放出装置/困難な空中給油方式の統一/外部燃料タンクの統合をキャンセル 第17章 F-35のコンピュータシステム 239 常に更新される機体コンピュータ/F-35作戦機用のソフトウェア開発/2040年代まで改良され続けるF-35 第18章 F-35のレーダーシステム 242 新型AESAレーダーシステムの搭載/メンテナンス不要のレーダーアンテナ/F-35のレーダー「AN/APG-81」/F-22AとF-35システム統合に成功 第19章 F-35の最新年譜と輸出先 247 F-35の調達予定数/3段階のパートナーレベル/各国別のパートナーレベル 石川潤一(いしかわ・じゅんいち) |