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監訳者のことば 日本の対テロ特殊部隊 重層的に配備されたアメリカのテロ対策部隊 二〇〇一年九月十一日の同時多発テロは、アメリカのテロ対策を根底から変貌させることになった。 警察、海上保安庁、自衛隊の特殊部隊 日本の特殊部隊で最も早く編成されたのは警察庁の特別急襲チーム(SAT Special Assault Team)で、人質救出などを任務としている。バングラデシュでの日航機ハイジャック事件(ダッカ事件)などを受け、一九七〇年代後半に設けられたものだ。一九九五年六月、全日空機ハイジャック事件にあたり函館空港で機内に突入したとき、その存在が公式に認められた。 始まったばかりの日本のテロ対策 このように、確かに日本でも特殊部隊の整備は警察、海上保安庁、自衛隊ともに進められてはいる。しかし、形だけは一人前の特殊部隊に見えても、修羅場を潜ってきたテロリストの目は誤魔化せない。 |
目次
プロローグ アメリカでは起きないはずだった 18 第1章 テロに包囲された世界 30 第2章 テロリストを監視する 51 第3章 デルタフォースと海軍特殊戦開発群 63 第4章 FBI人質救出チーム(HRT) 82 第5章 連邦保安官特殊作戦群 122 第6章 NBCテロを封殺せよ――核緊急捜索チームなどのエリート部隊 149 第7章 テロ対策部隊の武器と装備 174 第8章 訓練と戦術 198 追補・同時多発テロ以降のアメリカにおけるテロ対策(西恭之) 220 用語解説 251
小川和久(おがわ かずひさ) 西 恭之(にし たかゆき) アメリカの対テロ部隊 2002年9月10日 印刷 著 者 スティーヴン F.トマイチク |