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ロビン・リエリー著/小田部哲哉編訳
A5判上製576ページ/函入り/9月20日発売!
定価6200円+税
9784890634545
C0031
発行日 :2024.9
定価 ¥6200+税
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著者は、航空、水上、水中の特攻隊で延べ400隻余りの艦艇が損害を受けたが、軽微なものも多かったとしている。一方、これまで日本で発表された文献では、特攻隊が体当たりで米艦艇を撃沈、または大きな損害を与えたと書かれている。
この相違は、日本側が体当たりによる火災を艦艇の致命的な損害と思った、海面に墜落した機体の爆弾の爆発または海面に突入した時の水柱などを体当たりと思ったことによるであろう。また、体当たりしたに違いないとの推測、体当たりしてほしいとの願いもあったろう。
戦闘では、敵の損害を評価し、それに基づき次の作戦を立てることが必須であるが、結果として、その評価が十分なされない、あるいはできないままに特攻作戦が継続されたことになる。
しかし、特攻隊員は国や愛する家族のためにその任務に就いた。進んで志願した者、いつかはやることになる任務と考えた者、大きな葛藤を抱えた者、それぞれが思いを抱いて出撃した。
この特攻隊員の思いを知り、特攻隊を考えるには、当時の状況に身を置いて考えることが重要である。そして、本書にはそのような思いを抱いた特攻隊員が米艦艇に接近した最期の様子が描かれている。(「編訳者の言葉」)
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