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林譲治著
A5判344ページ 定価2500円+税
9784890633890
C0031
発行日 :2019.9
定価 ¥2500+税
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日本陸軍の自動車化・機械化への関心は高く、決して精神力一辺倒ではなかった。だが一方で、日本軍の兵站は動物輜重中心であり、数少ない自動車についても故障で苦労したという証言には枚挙に暇がない。この矛盾はどこから生じるのか? 本書の目的もこの矛盾について考える点にある。一つ言えるのは、日華事変から終戦までの師団数の急増と根こそぎ動員こそが、諸悪の根源であったということである。日本陸軍の優位は、基礎教育の普及を背景とした将兵の教育・訓練水準の高さにあった。しかし、根こそぎ動員でそれが実現不可能となった時、自動車一つ満足に運用できない事態に陥ったのである。(「はじめに」より)
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