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長南政義
著
978-4-89063-327-2
C0031
発行日 :2015.5
定価 ¥12000+税
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日露戦争の研究は政治史・外交史研究が主流であり、陸戦の作戦史研究は名著である谷寿夫『機密日露戦史』や公刊戦史である参謀本部編『明治三十七八年日露戦史』に代表される戦前の研究を頂点に、戦後は実証的研究と呼べるものが少なかった。だが、平成に入り、井上幾太郎、大谷喜久蔵、大庭二郎、児玉源太郎、鈴木荘六、田中国重、福島安正、松川敏胤など、重要人物の一次史料が続々と発見・刊行され、戦前の研究を書き換える必要が出てきた。本書は従来の研究書が使用できなかった新史料を縦横に駆使して、通説の誤りを指摘・修正している点に特徴がある。さらにその範囲は陸上作戦の通史にとどまらず、人事・情報・兵站の部門史にまで及ぶ。まさに日露戦争陸戦史の決定版である。
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