『シークレット・ウォーズ―イランvs.モサド・CIAの30年戦争』　　
　 佐藤優監訳/ ロネン・バーグマン著/ 河合洋一郎訳

佐藤優（談）ハンパじゃない情報量ですね。民間会社でこれだけのデータや秘密情報を手に入れようとしたら、ざっと計算してみましたが、30億円はかかります。そのくらいの価値がある。日本ではイラン情勢について二重にバイアスのかかった情報が蔓延しています。ペルシャではなくアラブ専門家の見たイラン情勢、そして親PLO・反イスラエル的な偏見です。もちろんペルシャとアラブの基本的な対立の構図すらわかっていない。……いまの日本にはイランの実情を知るための基本書が必要なんです。そういう意味でこの本のレベルは非常に高い！